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Old City City Tour Olive Soap Gourmet Construction People
東京とほぼ同緯度で海抜400m弱の平原に位置しており、気候は、10月後半から4月初めの雨季を除いては雨が降らず、また時に昼夜の寒暖差が激しく、内陸性気候と地中海性気候の両特性を合わせ持っています。
歴史
アレッポは首都ダマスカスとともに世界最古の都市のひとつ(かつ現在に至るまで活気あふれる活きた街でも)であり、紀元前から何千年ものあいだ地中海とメソポタミア・ペルシアを結ぶ東西の交易の中継点として栄えました。同時に、繰り返し他民族の侵略も受け、有史以来、ヒッタイト、ミタンニ、エジプト、アッシリア、バビロン、ペルシア、マケドニア、さらにローマ・ビザンチンと、常に外部勢力の影響を受け続けてきました。
7世紀からはウマイヤド王朝によりイスラム化し、10世紀ファティマ朝とアッバース朝の均衡の下にハムダニア王朝が起こり、文学・芸術にルネッサンスの時期を迎えます。
続いてビザンチン帝国、ベドウィンの王朝、11世紀にはセルジュク・トルコの支配下となり、さらに十字軍の脅威に曝されるが難攻不落の城塞で耐え堪え、サラハ・ディンの下で黄金時代を迎えました。
13〜14世紀にはモンゴルの2度に渡る侵略を受けますが、マムルーク時代に再度栄光の時期を迎え、15世紀にはシルクロードの終端の交易集散地としてヨーロッパの商人が居住し始め、16〜17世紀にはベネチアを始め、フランス、イギリス、オランダが領事館を設け、経済の中心地として最も繁栄しました。この時期に建設されたスーク、隊商宿、倉庫は今でも残っており当時の活力を覗うことができます。
18世紀以降シルクロードの他のルートが開け、さらに第一次大戦後トルコ支配からフランス委任統治となり交易港イスカンダルン等を含む地域が隣国へ割譲されたため、かつての繁栄は失われ、現在に至っています。
世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約に基づき、アレッポの古代都市地区(Old City)は、文化遺産の登録基準である6項目のうち、B現存するまたは消滅した文化的伝統や文明の唯一のあるいは少なくとも稀な証拠となるもの。C人類の歴史上重要な時代を例証するある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または景観の顕著な例。を満たすとして、文化遺産に登録されています。
シリアでは、この都市を含めて4件が文化遺産となっています。ちなみに、日本では自然遺産が2件、文化遺産7件、計9件が世界遺産として登録されています。
<References>
1) "MONUMENTS OF SYRIA - An Historical Guide" ROSS BURNS / I.B.Tauris Publishers
2) "HISTORICAL MONUMENTS OF ALEPPO" ABDALLAH HADJAR / Automobile and Touring Culb of Syria
3) "ALEPPO HISTORIC TRAILS" The Project for the Rehabilitaiton of the Old City of Aleppo
<Acknowledgments>
Thanks to Eng. Mr. Tahsin Sous for his guide and advices.