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Olive Soap
オリーブ石鹸

al-Joubaili Soap Factory
アル・ジュバイリ石鹸工場
Zanabili Soap Factory
ザナビリ石鹸工場

オリーブ石鹸 - Olive Soap

「アレッポの石鹸」として日本でも輸入販売されるようになり、有名になってきた。シリアでもアレッポのオリーブ石鹸と言えば定番で、AL-JOUBAILI, ZANABILI, FANSA, SABOUNI, BARAKAT, AFRINなどのファミリーが製造している。

バブファラージ(時計台)の近くやスークには石鹸を売っている雑貨屋さんが軒を並べている。月桂樹油や香料の量でグレード(ふつう1から6まで)があって、多いほど高価になる。グレード2は床掃除や食器洗いに用いられる。高いグレード品には星マークをつけるメーカもあるが、統一基準は無く、星が無い、また星数が少ない高級石鹸もある。

製造直後は柔らかく溶けやすいので2年くらい乾燥させてから出荷されるが、乾燥が十分で内部までしっかりと固くなったものが好まれ、確認のため店頭で切断してみせてくれる。表面近傍はアメ色をしているが中はまだ鮮やかな緑色が残っている。

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オリーブ石鹸 中を切ってみせてくれる ワイヤを掛けてゆっくりと引く
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中は綺麗な緑色

オリーブ石鹸を売っている雑貨店。

アル・ジュバイリ石鹸工場 - Al-Joubaili Soap Factory

キニシリン門から入ってアレッポ城へ向かう途中にあって、昔ながらの製法でオリーブ石鹸を製造している。

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6個の★マーク付きのAL-JOUBAILI 最高級品。

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オリーブ油、苛性ソーダ、月桂樹油、香料を大きな釜に入れる。 下から熱して攪拌。準備できるとポンプで2階へ圧送。 石造の工場はかつては隊商宿として使われた数百年前の建物。1階部のアーチ柱で2階の床を支えている。
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2階へ上がる階段。
全て石造。
2階床に溶けた石鹸を捨てコンのように流し込む。天井アーチまで石造。 これが石鹸カッター。
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床に流した石鹸を硬くならない内に格子状に切る道具。 石鹸の上を引いて切る。
刃の上に重しとして乗るのは子供の仕事。
硬化が始まった石鹸を積み上げて保存する。
出来たての石鹸は表面まで緑色。
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隙間を開けて積み上げ自然乾燥させる。中まで硬化させて出荷できるようになるまで2〜3年を要する。 両側に出来上がった石鹸が積まれている。 ここの天井は木造。
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保存中に表面は黄土色になってくる。

袋詰されて出荷準備完了。 2階にぎっしり石鹸が詰まっている。

ザナビリ石鹸工場 - Zanabili Soap Factory

ナスル門から入ってアレッポ城へ向かう途中、Madrassa Osmanyeの向かい、ここも昔ながらの製法でオリーブ石鹸を製造している。現在は兄弟で石鹸を作っており、ナスル門の北側の城壁の外にもう一つの工場がある。

他の多くのメーカと同様、ここでもフランス、韓国、日本などに輸出している。シリアではよく乾燥した黄色いものが良いとの通念があるが、輸出先ではオリーブのイメージから鮮やかな緑が好まれる傾向があるので、最近は加圧して乾燥硬化期間の短い石鹸を製造している。加圧するため密度が大きく、従来タイプの石鹸のように浴槽に落としても浮かんでこない。また月桂樹以外にミントやパインなどの香料を入れることもある。

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5個の★マーク付きのZANABILI 最高級品。

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Madrasa Othmaniyeの向かい側にある工場入り口 壁上部には碑文が埋め込まれている、古い建物 1回の製造は5トン程度で、製造作業はもっぱら冬季に行う
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1階の力強いボールト構造 石鹸を敷き流す2階のモザイクタイル床面 敷き均し作業道具、コテやカッターも
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2階の保存乾燥スペース 2階の保存乾燥スペース
材令2ヶ月程度でも指で押すと跡が残るくらい柔らかい
表面に押すスタンプ
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2階の保存乾燥スペース、ここはドーム屋根 乾燥保存中、内外入替えのため何度も積み替える。
若いものほど緑で、柔らかい。
工場からMadrasa Othmaniyeのドームとミナレットが見える
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輸出用は底に付着している紙を削り取る。CS対策の一環。 加圧して製造した石鹸の包装中。 加圧製造した石鹸、輸出用

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