Litlle Friend |
Bedouin ベドウィン |
Jankal ジャンカル |
外を歩けば、日本より人口が多いかと思われるくらい子供が多い。みんな人なつっこく、明るく、誰でもすぐ友達だ。
シリアには羊を追って移動生活している人たちがたくさんいる。トラクタとかガス・電気とか近代的な設備も持つようになってきたが定住には至らない。太古の昔と同じような悠悠自適な生活をしているのだ。学校はベドウィンの小学校があるらしい。もっと勉学をしたい時は町に出るが、それを選ぶ者は少ない。
街のはずれにテントを建てているベドウィンを訪ねた。(ベドウィンとはアラブ系の民族で、シリアには他にロマ(ジプシー)あるいは中央アジア系の移動生活民がいる。)
所有羊は約500頭。1頭が100ドル程度だから資産家である。このファミリーはパルミラ近郊が本拠で、ホムスからアレッポ辺りを移動している。1日20km以上移動する場合には羊もトラクタに乗って行くのだそうだ。
これは夏用の住居で、乾季で雨は一滴も降らないので涼しさだけが求められる。
冬は雨季なので防水の布地を使い、寒さには中で火を焚いて暖を取る。毎日がアウトドアライフだ。水は灌漑水路や近所の井戸からもらう。
羊の世話は子供たちの役目。女たちは近所の畑でトマトなどの取り入れを手伝う。
ベドウィン以外にも同じような移動生活している人たちがいる。ここで紹介するJankal(アラビア語ではQarbat))と呼ばれる人たちはアラブ系では無く、また北インド系と言われるRomaとも異なり、北方から来たとされており独自の言語を持っている。