操作メニュー

表紙 操作メニュー 入力データ形式 画面入力エディタ 解析例 補足説明 鋼材一覧


1. ファイル
2. モデル
3. 実行
4. 結果
5. ヘルプ


1. ファイル

(開く) 既存の入力データファイルを読込む。

次の3種類の拡張子のデータを読み込みできます。拡張子により計算モードが決定されます。

(新規) 新しい入力データファイルを作成する。

(弾性解析、増分解析、鉄骨一貫計算)の3種類から方法を選択するパネルが出るので、選択すると、画面入力エディタが起動します。

(Jwc2BmpX起動) Jwc2BmpXのセッション画面を起動する。

Jwc2bmpXの応力解析支援ツールを利用する場合に使います。Jwc2bmpX.DLLがインストールされている場合に有効となります。

(終了) プログラムを終了する。


2. モデル

(画面エディタ) 入力データを編集する。

画面入力エディタにて入力データを編集します。

(テキストエディタ) 入力データを編集する。

内蔵のテキストファイルエディタにて、入力データを編集・印刷します。外部エディタの利用も可能です。

(架構図) 架構の接続状況を表示する。

解析モデルの骨組接続状況を図示します。節点は白丸、支持点は2重丸で、節点番号を丸の中に示しています。部材は実線で、ピン接合の側は半分の長さが点線で表わされます。
framing.gif (5262 バイト)

フォーム上右クリックで[戻る・印刷]ポップアップメニューとなります。

(荷重図) 荷重作用状況を表示する。

指定荷重ケースにおけるXY各方向荷重を三角矢印で、回転方向荷重を矢印で表示します。荷重ケースはリストボックスから指定します。荷重作用位置が正しいことを確認し、また、水平方向、鉛直方向の荷重合計が表示されるので確認しておきます。
loading.gif (7853 バイト)

フォーム上右クリックで[戻る・印刷]ポップアップメニューとなります。


3. 実行

(開始) 解析して結果ファイルを出力する。

全ての指定された荷重組合わせの計算を終えると、(増分解析モードでは崩壊メカニズムを形成すると)、メッセージボックスが出てメニューに戻ります。

データエラーにより計算ストップした場合が発生した場合には、メッセージボックスのエラー内容通知に従って、エディタでデータの誤りを訂正してください。

正常に実行できた場合、入力ファイル名に拡張子 ".LST" が付いたファイルが入力データファイルと同じディレクトリに作成されています。


4. 結果

(閲覧) 計算結果を画面表示・印刷する。

テキストファイルに出力された計算結果の表示と印刷を行います。

出力の符号の見方は次の通りです。

支点反力 : 座標軸の正の方向を正、モーメントは反時計回りを正
節点変位 : 座標軸の正の方向を正、回転角は反時計回りを正
部材端力 : 軸方向力は引張を正、剪断・曲げモーメントは時計回りを正

1) FSAデータを用いた弾性解析の場合

部材端力のリスト中で、σmax という項目がありますが、これは、計算結果の断面力のNとM、およびその部材の断面積・断面係数を用いて、

σmax = N/A + M/Z

として求めたもので、部材縁端部の垂直応力度が出力されています。当該部材の許容応力度と比較することにより、その部材の概略余裕度が判定できます。

2) FLAデータを用いた増分解析の場合

増分解析の場合は各増分ステップ毎に結果出力があり、内容的には弾性解析の出力と同様ですが、増分の実行情報として次のリストが付加されています。

(例)
★★ STEP : 4 ★★
増分係数 = .4697
部材 start --- end

{   1}  [ 1 o---* 2]   4        このステップでヒンジになった端部を
{   2}  [ 2 +---+ 3]   1        "*" アスタリスク表示します。
{   3}  [ 3 +---+ 4]   1        既にヒンジとなっている端部は "o" で
{   4}  [ 4 o---o 5]   4       表わされます。

3) FSPデータを用いた一貫計算の場合

部材端力のリストのところで、σn/f σs/f σm/fという位置にそれぞれの部材毎に数字が出力されます。これは順に、曲げと引張/圧縮応力度の和、剪断応力度、およびこれらの組合せ応力度のそれぞれ許容応力度に対する比率を表しています。同じ断面番号をもつ部材群を指定しているとき、非クリチカル部材について断面ランクを下げる検討をする際に参考になります。

それぞれの荷重ケースの最後には部材の余裕度が出力されます。それぞれの部材の欄の最後に次のように数字が表示されます。この ratio は許容応力度を1としたときにこの荷重ケースでその部材に発生する最大の応力度の比率を示します。算定された部材力を入力としてFOSSでチェックしてみてください。この比率は曲げと圧縮/引張、剪断、および組合せの各許容応力度比のうち最大のものが示されていることがわかります。

( 1) H150x150x 7.0x10.0 (X) ratio = 0.715

(X) というのは材料を強軸で曲げを受ける方向に使うことを意味します。弱軸で受ける場合には (Y) と記されます。

リストの最後には、決定部材一覧リスト、各部材重量と合計が出力されます。

(図化) 応力図、変形図などを描画する。

FSA/FSPデータの場合(弾性解析・一貫計算)では、リストボックスで指定した荷重ケースについて変形図・応力図を表示します。

フォーム上右クリックで[戻る・印刷]ポップアップメニューとなります。

変形図と応力図では、マウス左ボタンによるドラッグで、表示のズームアップ・ダウンを行えます。ドラッグする方向により次のように動作が異なります。

【変形図】 変形図を表示する。
  XY各方向荷重を三角矢印で、回転方向荷重を矢印で表示。
  最大変形を示す節点を白丸で変形値とともに表示する。(下図参照)disp.gif (8492 バイト)

【応力図】 応力図を作図する。デフォルトではM値を併記表示する。(下図参照)
bmd.gif (11526 バイト)

通常の弾性応力解析モード(FSA)の場合、ツールバーのボタンを更に押すと、「縁応力度の値に応じて色分け表示(数)」、「軸力の値に応じて色分け表示」の順に表示が入れ替わる。

また、部材上で右クリックすればその部材の応力度情報パネルが表示される。

stressC.gif (26848 バイト)

【応力値】 表示応力値の種類を変更する。
  押す毎に (M) => (NQ) => (MNQ) => (なし) と表示が入替わる。

FLAデータ(増分解析)の場合には、変形図と応力図に加え次の表示があります。増分解析時の荷重ケース1は初期存在荷重、ケース2は崩壊メカニズム時の荷重状態のことです。

【終局図】  崩壊メカニズム時の塑性ヒンジ位置図を表示する。(下図参照)
【P-δR】  水平荷重−層間(相対)変位図を表示する。(解析例に表示例あり)
【P-δA】  水平荷重−絶対変位図を表示する。(解析例に表示例あり)
【Pv-δRv】  鉛直荷重−相対変位図を表示する。
【Pv-δAv】  鉛直荷重−絶対変位図を表示する。

荷重−変形図は層間変位計算で指定した層について出力されます。
結果出力ファイルから順次読み込んで処理するので、増分回数が多い場合には表示までに少し時間がかかることがあります。

下図は図化メニューのフォームです。上段中央に荷重ケース選択リストボックス、その左側に左から、(変形図)(応力図)(応力値)ボタン、右側に(終局図)(P-δR)(P-δA)(Pv-δRv)(Pv-δAv)と並んでいます。

phinge.gif

(JWT) 応力図、変形図をJWT出力する。

架構図、変形図、応力図をJWTフォーマットで出力します。JWTranにてJW_Cad図面ファイルに変換すれば、自由にサイズを変更して出力できます。(下図は部分出力例)

jwtbmd.gif

Jwc2BmpX.DLLがインストールされている場合には、Jwc2bmpXが自動起動され、出力した図を表示します。全荷重ケースが同時に重ね合せて表示されるので、レイヤ表示設定パネルから表示したい荷重ケース(レイヤ別になっている)を選択します。


5. ヘルプ

(最大応力比) 部材決定の応力余裕度を設定する。

一貫計算モード(FSPデータ)では、部材を許容応力度一杯まで使って断面決定していますが、何らかの事情で最大応力度を許容応力度より幾分か低目に押さえたいことがあります。ここで部材の決定余裕度(デフォルトは1)を指定すると、発生応力度が許容応力度の指定比率以内となるように部材決定がコントロールされます。

(部分崩壊をチェックする) 増分実行時、過大変形を監視する。

増分解析モード(FLAデータ)では、デフォルトで各ステップ間の変位進行をモニターしており、極端な変形増大が発生したら部分崩壊とみなして計算終了します。このチェックをはずしておくと、部分崩壊のチェックを止め全体崩壊まで計算します。

(断面性能計算) 各種規定形状・任意形状の断面性能諸値を算定する。(JSTEELP.BINのデータファイルが必要。)

断面性能計算フォームで必要個所の数値を入力・選択します。性能値の計算結果をクリップボード経由で、外部エディタなどを使って貼り付けができます。

JIS鋼材の広幅、中幅、細幅H型鋼、鋼管STK、STKRについては塑性断面係数が表示される。
画面エディタから断面性能データを取得すると、このデータが全塑性モーメントの項に転記されるので、増分計算をする場合には使用F値を乗じて全塑性モーメントに変換してください。

sect.gif

[Dimension:断面形状指定]

ボタンで指定した形状について各種断面性能値を計算・表示します。
右端の腹をつき出して走っているおっさんボタンは、ボタンに無い任意の形状の断面を指定するときに用います。閉じた多角形図形のJWTデータがクリップボードにあれば、その形状の性能を計算します。詳しくは、後で出てくる「クリップボード入力」を見てください。

[Unit:形状指定長さ単位]

cmまたはmを選択します。単位重量は、cm系では[kg/m]、m系では[ton/m]となります。

JWT形状入力の場合は形状認識時に設定されている長さ単位系で表示されます。結果表示後に長さ単位を変更しても、計算済みの結果への反映はありません。

[Fixed/Digit:結果表示桁数の切替]

Fixedをチェックで固定小数点表示、チェック無しで指数表示になります。
有効桁数(1〜6)はアップダウンボタンで切替えます。

[To Clipboard:クリップボード出力]

表出力=断面性能諸数値を表形式で出力します。

<<断面性能計算>>
断面積 A(cm2) = 131.71
断面2次モーメント Ix(cm4) = 75556.85
断面2次モーメント Iy(cm4) = 2274.06
断面2次半径 rx(cm) = 23.95
断面2次半径 ry(cm) = 4.16
断面係数 Zx1(cm3) = 2518.56
断面係数 Zx2(cm3) = 2518.56
断面係数 Zy1(cm3) = 227.41
断面係数 Zy2(cm3) = 227.41
塑性断面係数Zpx(cm3) = 2903.81
塑性断面係数Zpy(cm3) = 358.34
重心位置 Gx(cm) = 10.00
重心位置 Gy(cm) = 30.00
周長 Perimeter(cm) = 197.80
単位長重量 w(kg/m) = 103.39

行出力=FSAの断面特性データ形式で1行出力する。部材番号は出力毎に1ずつ増加します。

1 3.700E+03 1.675E+06 4.018E+04 2.300E+05 0.000E+00 0.000E+00
2 6.200E+03 2.752E+06 7.633E+04 2.300E+05 0.000E+00 0.000E+00

[From Clipboard:クリップボード入力]

JWTヘッダを持ち、閉じた多角形を構成する線分群を有するJWTデータを形状指定として受付けます。各線分の描画順は任意ですが、重複線が無いようにすることが肝要です。

多角形構成要素として認識されるJWTデータは線色(2-5)で線種(1)の実線のみです。寸法線によく使う線色(1)は対象外としているので注意しましょう。

データ中に文字・円弧・実点および実線以外の線分の混在があっても構いませんが、多角形構成に関与しない実線の混在は不可です。線色(1)の実線は可。

(注) JWTヘッダ:JWTデータ確認のため先頭行に置かれる次の注釈文で

;<<JWT.Format.Text>>

1) shで[範囲指定]→[コピー](イメージとしてコピーでは無い)
2) Jwc2BmpXの[JWT出力]→[ズーム範囲内のみ出力]

等を利用することにより、対応データをクリップボードに送ることができます。

(応力レベル表示色)

応力図表示で、色分け階調の編集を行います。区間と色をそれぞれ任意に変更できます。
初期値は下図のようになっていて、1.6tf/cm2を超えるまで、青、緑系、2.4tf/cm2以上で赤系にしています。

wpe1.jpg (12691 バイト)

(ヘルプ)

このヘルプファイルを表示します。HTMLブラウザが必要です。

(バージョン)

バージョン情報を表示します。

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