FOSSAP_win |
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FOSSAP_Winは、「任意形状平面骨組の剛性マトリクス法による弾性解析、鉄骨フレームの弾性自動設計、増分法による弾塑性応力解析」を行う、建築構造設計用ソフトウェアで、1992年公開開始のPC9801版から発展してきたものです。応力解析ソフトとしての一般的な機能に加えて、次のような特徴があります。
変更歴
<Version 3.4> NOV/2004
- 画面エディタで、表示範囲の選択拡大・縮小にマウスズームアップ・ダウンを追加。(応力図、変形図と同様)
- 応力図表示時、右クリックで部材応力ダイヤログを表示。
- 応力図表示に、縁応力度レベルによる色階調表示を追加。(弾性応力解析FSAモードの場合)
- 応力図表示に、軸力レベルによる色階調表示を追加。(弾性応力解析FSAモードの場合)
- JIS部材断面性能で、弱軸指定を可能とした。
- ファイル選択ダイヤログで、メディアの無いFDドライブ、CDドライブへのアクセス時のエラー停止を回避。
- 深いフォルダなど入力ファイル名が長い場合の表示乱れを改善。
- 画面モデル編集後に再読み込みせずを訂正。
- テキスト編集後に再読み込みせずを訂正。
- 起動後の最新選択フォルダ名記憶忘れを訂正。
- 内蔵エディタで出力ファイル編集可能となっていたのを無効に変更。
- 架構図に節点・部材・断面番号表示オンオフ追加。
- 画面エディタのグリッドスナップ無効時にグリッド非表示化。
- 入出力データの内蔵エディタに印刷機能追加。
- 画面エディタの編集に、マウスドラッグによる荷重複写追加。
- 画面エディタの編集に、マウスドラッグによる断面複写追加。
- ファイル選択ダイヤログの変更。
- FOSP(一貫計算)の拡張=鋼材に加え、鉄筋コンクリート断面サイズ・配筋決定おまかせ版の試作。
Private Versionとして試運転開始。- エラートラップ強化、表示調整。
- FOSPでBOX材に弱軸指定するとエラー発生していたのを修正。
- Jwc2BmpXのversion 1.0に対応。
- Visual Basic ver6.0 SP5にて再作成。
- 画面入力エディタ機能を搭載。
- 断面性能計算の出力値のFSA用1行出力で弾性係数(t/cm2)で1000倍の値が出力されていたのを訂正。
- 断面性能計算ダイヤログをモーダルにした。
- ソルバーの収束判定限界が緩く解けないケースが発生していたのを是正した。
- 増分解析モードのJWT出力時に、各ステップを1レイヤ毎に出力されるようにした。
- JWT出力のMNQ応力値の表示位置を改良した。
- 結果の応力図と変形図の図化表示時の表示位置を改良、さらにズームアップ・ダウン操作機能を追加した。
- データのテキストファイル形式を変更した。
- スペース区切りに限定した。
- カンマ区切りは使えない。
- 行頭に;を置けばその行をコメント行とする。
- 単なる改行だけの行もコメント扱いとする。
- 行の後半でも必要データ以降にコメントを書くこと可とした。
<Version 2.44>
- VB6バグによる画面印刷の上下反転現象を回避。
<Version.2.43>
- 一貫計算時に参照する標準断面データファイルをFOSS4.BLKに対応。
- 断面性能計算ツールで中空管の説明図BMPがT型断面になっていたのを修正。
- 部材両端が支持点となる部材で支持点反力にエラーが発生していたのを訂正。
- 増分解析モードで部分崩壊のチェックをオプション選択方式とした。
- 増分解析モードで鉛直荷重増分解析の荷重変位図にも対応した。
- 荷重数100超過でJWT/作図エラーが発生したのを解消。
- 断面性能計算ツールにJIS鋼材選択ボックスを追加。
- ヘルプファイル改訂。
<Version 2.2>
- 一貫計算時に参照する標準断面データファイルを計486部材に拡張。
- H形鋼 5系列(広幅、中幅、細幅、軽量Hおよび外法一定)329種
- 円形鋼管 1系列 60種
- ボックス断面 2系列(角形鋼管および冷間プレス材BCP)97種
- メインパネルにデータタイトル表示、各ラベルクリックで読込・編集・閲覧。
- 上記に合わせてヘルプファイル改訂。
<Version 2.1>
- PC9801「FOSSAP/電脳建築構造設計−鉄骨構造編」を統合、FOSSAP_Winとして公開。
<Version 2.0>
- FOSP_WinをWin95対応版として公開。(24/JUL/1998)
<Version 1.0 in JUN/1992 〜 RELEASE 7806 in AUG/1997>
PC9801DOS用ソフトウェア群「FOSSAP/電脳建築構造設計−鉄骨構造編」 として4巻構成で公開。
- 第1巻 FOSS.EXE 「鋼構造部材の断面算定」
- 第2巻 FOSA.EXE 「任意形状平面骨組の剛性マトリクス法による弾性解析」
- 第3巻 FOSP.EXE 「鉄骨構造楽々設計」
- 第4巻 FOLA.EXE 「増分法による弾塑性応力解析」
一貫計算モードについて
普通の鉄骨構造の構造設計手順では、
- 解析架構を設定する。
- 設計荷重の準備計算をする。
- 各部材の断面を、経験と勘から仮定する。
- 仮定した部材断面で応力解析をする。
- 個々の部材について求められた各荷重毎の断面力から設計用断面力をまとめる。
- 設計用断面力を用いてそれぞれの部材の断面算定を行なって鋼材を決定する。
- フレーム全体の変形が許容範囲内であることを確認する。
というのが通常のステップですが、この計算モードでは、ユーザーは最初のステップ1と2と、鋼材種類(H型鋼、ボックス形か円形鋼管)の選択をするだけで、3から7のステップが自動実行されます。面倒な断面仮定は不要です。
プログラム内部で応力解析と断面算定を繰り返し、全てのケースの荷重に耐え変形制限に納まるように最小重量断面を自動決定します。最後にフレーム全体の鋼材トン数まで出力します。
断面決定時に、変形制限をも同時に判定するように設定できるので、部材決定後に変形が大きいことが判明してやり直しというようなことも無く、設計時間・労力を大幅に軽減できます。
鋼材は、H鋼7系列(広幅、中幅、細幅、溶接軽量、外法一定、HE(European Wide Flange)およびIPE(European I Beam))478種、円形鋼管2系列(一般構造用・建築構造用)286種、箱型断面の5系列(角形鋼管、KコラムP、BCR、BCP、ボックス)389種が、標準断面データファイルに登録されており、この中から選定されます。また、F値の異なる鋼材の混在使用にも対応しています。