標高データ、気圧分布、応力分布など各種の3次元分布値データから等高線を作図します。
出力先は、BMPファイル、JWT/JWCのJw_Cadファイル形式に対応しています。
1.1 格子配置データ (GRD形式)
- 高さデータを縦横に並べたグリッドデータファイルを用意します。
- 不規則に分布するxyzデータ群しか無い場合には、"Cut&Fill!の機能を用いてグリッドデータに加工できます。
- グリッドデータは、拡張子名をgrdとする下記構成のCSV形式テキストファイルです。データ区切りにはスペースかカンマを用います。
1行目:タイトル(任意の文字列)
2行目:nx(X方向のグリッド点数)、dx(X方向のグリッド幅)
3行目:ny(Y方向のグリッド点数)、dy(Y方向のグリッド幅)
4行目:z(0, 0),z(1, 0),z(2, 0),.....,z(nx, 0)
5行目:z(0, 1),z(1, 1),z(2, 1),.....,z(nx, 1)
6行目:z(0, 2),z(1, 2),z(2, 2),.....,z(nx, 2)
......................................
ny行目:z(0,ny),z(1,ny),z(2,ny),......z(nx,ny)
(例)
X方向6グリッド点(5スパン)、Y方向4グリッド点(3スパン)のグリッドデータ。グリッド幅はX方向20m、Y方向30m。>Level Survey Data
> 6 20
> 4 30
> 14 12 18 16 17 22
> 13 14 17 16 15 14
> 19 20 16 18 22 25
> 21 22 18 22 24 281.2 ランダム配置データ (DAT形式)
本プログラムの原型であるDOS版の等高線作図プログラム、Contour.exe(PC9801), ContourV.exe(DOS/V)の入力ファイル形式です。
任意点のXYZ座標データと三角要素分割した要素データで構成されます。
(DOS版CONTOUR使用説明書)を参照してください。
2.1 グリッド表示
- グリッドまたはエレメント位置を破線で表示します。表示画面およびBMP出力に有効です。
2.2 表示色設定
- 塗り分け色を調整します。色は32階調であり、32段階以上の塗り分けの場合には繰り返し使用されます。
- 色を変更するには、諧調パネルから現在色を選択し、RGBスライダあるいは直接RGB数値入力(0-255)で調整します。
- 諧調パネルをダブルクリックすれば色作成ダイヤログが開くので、ここでも任意色に変更できます。
- 作成した諧調を保存するには、「配色保存」ボタンを押し、適当なファイル名を付けてセーブします。拡張子名として".ini"が付けられます。
- 右クリック1回で色記憶、マウス形状が変わっている時にコピー先でもう一度右クリックで色貼りけになります。
- ファイル保存した諧調を使用するには「配色読込」ボタンで色設定ファイルを読み込みます。
- いつもお気に入りの諧調で使用開始したい場合には、「配色保存」時に"color.ini"という名前でcontourw.exeと同じフォルダに保存しておいてください。次回から起動時に読み込まれます。解除するにはこのファイルを削除してください。
2.3 等高線間隔
- 入力された高さデータにフィットする5種類の間隔値がメニューに用意されているので、選択します。
- 自分で指定する場合には「ユーザ」を指定して入力ダイヤログで間隔値を入力してください。
2.4 3D表示
- グリッドを3次元ワイヤフレーム表示します。
- 「上下左右前後」ボタンで視点移動、「大小」ボタンで、Z値を増幅します。
3.1 JWT/JWC出力
- データを読込み、表示設定を適宜調整してから、メニューのJWT出力を選択します。
- 設定ダイヤログが出るので、縮尺、用紙サイズ、高度値の小数点表示、主等高線のピッチを決定してください。
X,Y座標値は、入力したX,Yグリッド寸法を[m]単位とみなして内部計算されます。
JWT出力時には1000を乗じて[mm]に変換されます。
- グループレイヤは第0グループで、等高線は次の各レイヤに書き込まれます。
レイヤ レイヤ名 内容 0 Outline データ範囲の外郭線(線種=2、線色=2) 1 Gridata グリッド線(線種=2、線色=1)グリッド点高さ値(文字番号2) 2 Contour 等高線(線種=1、線色=2、4本あるいは5本ごとに主等高線)
- 入力データファイルの拡張子名を[jwt]としたファイル名で出力します。
- 同時にJwc2BmpXビュアーで出力が表示されるので、ファイルメニューからJWC形式でも保存できます。
- 2.5D対応しています。
3.2 BMP出力
- データを読込み、表示設定を適宜調整してから、メニューのBMP出力を選択します。
- 設定ダイヤログで横方向ピクセル数を決定します。
- 縦方向ピクセル数はグリッド全体の縦横比で決まります。
- BMP色数はWINDOWSの画面表示カラーモードと同じとなります。
- 入力データファイルの拡張子名を[bmp]としたファイル名で出力し、同時にイメージビュアーが開き、BMPのサイズに関わらずCRT画面全面に拡大・縮小して表示します。
Jwc2BmpXライブラリ
JWT/JWC出力は、Jwc2BmpXを利用して作成されており、実行にはActiveXライブラリ「Jwc2BmpX.DLL」が必要です。別途入手して、付属のセットアップを実行してインストールしてください。