FOSSAP 鉄骨一貫計算に鉄筋コンクリート部材を指定する

Q) FOSSAPで、鉄筋コンクリート部材の自動算定はできませんか?


一貫計算で鉄筋コンクリート断面を指定する方法

公式マニュアルには記載しておらずサポート対象外機能ですが、MEMBデータブロックで鋼材種類にRC断面を指定することができ、鉄骨、鉄筋コンクリート部材を混用した計算が可能です。

ただし、端部モーメントを利用した断面算定であり、中間部配筋が決まらぬことや大胆な仮定が多い計算であることから、仮定断面決定のための概算機能と割り切って、過信せず使用してください。

(例)断面特性の部材指定例

>1 RC10 2.4 1 1 '

鋼材種類の欄には、RC10,RC15,RC20,RC25,RC30の中から選択。

[RC10] B:H=1:1.0 upto □3100x3100mm Bmin= 40cm
[RC15] B:H=1:1.5 upto □3000x4500mm Bmin= 30cm
[RC20] B:H=1:2.0 upto □3000x6000mm Bmin= 30cm
[RC25] B:H=1:2.5 upto □3000x7500mm Bmin= 30cm
[RC30] B:H=1:3.0 upto □3000x9000mm Bmin= 30cm

RCに続く2桁はせいと幅の比を示し、部材寸法は最小幅から5cm毎増で決定されます。

F値を変動させると、断面が大きく鉄筋量小の断面から、断面が小さく鉄筋量多のコントロールができます。標準は2.4。

許容応力度のデフォルトは鉄筋(長期/短期)=2000/3000、コンクリート 70/140です。
これはGENEデータブロックの最後にパラメータ付加すれば設定を変更できます。

(例)材料強度指定例

>RCFT 2200 3500
>RCFC 60 180


サンプルデータ

VIEW, -200,800,-100,900,5,100,100
===========Input Data Form for FOSSAP===========
【一般条件】
GENE
さんぷるらーめん
10 ; 節点数
10 ; 部材数
3 ; 断面種類数
2 ; 支持点数
2 ; 荷重パターン定義数
2 ; 荷重組合せケース数
2 ; 層間変形角計算 (Yes=層数, No=0)
2 ; 変形制限部材数
====================================================
【節点座標】
No. x(cm) y(cm)
JOIN
1 0 0
2 0 400
3 0 800
4 200 400
5 200 800
6 400 400
7 400 800
8 600 400
9 600 800
10 600 0
====================================================
【層間変形角】 (i=層下側節点番号、j=層上側節点番号)
層のNo.i j
ANGL
1 1 2
2 2 3
====================================================
【部材条件】
材端接続=00: 両端ピン 01: 始端ピン、終端固定
10: 始端固定、終端ピン 11: 両端固定
部材No. 始節点 終節点 断面番号 材端接続 Lb Lkx Lky
ELEM
1 1 2 1 11 400 520 200
2 2 3 1 11 400 520 200
3 8 9 1 11 400 520 200
4 8 10 1 11 400 520 200
5 2 4 2 11 600 100 100
6 4 6 2 11 600 100 100
7 6 8 2 11 600 100 100
8 3 5 3 11 600 100 100
9 5 7 3 11 600 100 100
10 7 9 3 11 600 100 100
====================================================
【変形制限】
DISP
1 1 200
2 2 300
====================================================
【断面特性】
id=(WH,MH,NH,STK,STKR,BH,BX,SH,BCR,BCP,BOX,STKN)
no id F値(t/cm2) 初期断面, 使用軸(X=1/Y=0)
MEMB
1 RC10 2.4 1 1 '
2 NH 2.4 1 1 '
3 NH 2.4 1 1 '
====================================================
【固定条件】 (1:拘束, 0:自由)
節点No. x y m
BOUN
1 1 1 1
10 1 1 1
====================================================
【荷重定義】 (座標系は右手系、地震荷重は各層における水平力)
節点番号No. X(t) Y(t) M(t・cm)
LOAD
TYPE 1 :dead & live load
2 0 -2 0
3 0 -1 0
4 0 -4 0
5 0 -2 0
6 0 -4 0
7 0 -2 0
8 0 -2 0
9 0 -1 0
0
TYPE 2 :seismic load
2 2.4 0 0
3 1.2 0 0
0
====================================================
【荷重組合せ】 (No=荷重のTYPE番号、係数=乗じる倍率)
(No) 係数
COMB
CASE 1 L:G+P
1 5
0
CASE 2 S:G+P+K
1 4
2 5
0